Webライター時代の日記を振り返る第二回目。
前回に続き、クライアントワーク初案件時の日記。
あることをクライアントに指摘しなければならなくなったときの様子である。
2023年4月23日の日記
12:00
執筆ゴーサイン出るも、初稿の構成案だったため、確認依頼メッセージ送る。
神経遣った。
考えに考えて、2時間も。
送ったのは15:00だった。
すぐに対応していただいた。
聞いてよかった。
どうしようかと思った。
ファイル共有については、やり方を確認したい。
向こうのミスなのだろうけど、わたしも悪い。
他のライターさんでは、起こっていないかも。
ふわふわした、モヤモヤした気持ち。
精一杯、誠意は伝えたつもり。
あとは、執筆をがんばるのみ。
内容解説
構成案を提出したのち、複数回の修正を経てようやくOK(=執筆ゴーサイン)をもらった日。
返却された構成案をもとに、これから執筆に取りかかるのだが
おかしなことに気づく。
構成案の修正には複数人がからんでいた。
つまり
構成案初稿をAさんが確認し修正指示
↓
修正したものを提出(第二稿)
↓
第二稿をBさんが確認し修正指示
↓
修正したものを提出(第三稿)
↓
第三稿をCさんが確認し修正指示&執筆ゴーサイン
といった感じ。
段階的にブラッシュアップされていき、最後のCさんをクリアすれば執筆に進める。
当然、返却された構成案には
AさんからCさんまでの修正指示が反映されているはずである。
しかしそうではなかった。何かがおかしい。
すぐに気づいた。
AさんとBさんの修正指示が反映されていない。
すなわち
Cさんが修正指示を入れたのは初稿(AさんとBさんが手を加える前の原稿)であり、Cさんの修正指示のみ反映された構成案が「完成版」として返却されたのだった。
クライアントに伝えなければ。
どう伝えようか。
いやその前に、わたしの勘違いではないのか。
何度も見返してみたが、やはり勘違いではなさそうだ。
ズバリ指摘してはキツイか。
なるべく丁重に、下から行くべきだろう。
初案件で失礼な態度を取ってはならない。
あれやこれやと思考を巡らすこと2時間。
勇気をふりしぼってクライアントに指摘したところ、秒で理解し適切に対応してくれた。
メッセージ送信だけでこんなにも神経を遣ってしまうとは
苦笑いするほかない。
ふりかえり①ツールの使用方法はマスターしておきなさい
諸悪の根源はわたしにある。
Googleドキュメントの共有の過程で余計なことをしてしまったからだ。
実はWebライターになるまでGoogleドキュメントを使ったことがなかった。
仕事でもプライベートでも、文書作成はWord一択だった。
クライアントからGoogleドキュメントを指定されて少しとまどったものの、使い勝手はWordに似ていたためそこまで抵抗はなかった。
ただ
ファイルを複数人で共有するのは初めての作業だった。
作成したWord文書を印刷やメール添付、あるいは共有フォルダに入れる。
そんなところしか知らない。
GoogleドキュメントのファイルにはURLが発行されるので、他の人と共有する場合はそのリンクを相手に伝えればよい。
恥ずかしい話だが、そのシステムをわかっていなかった。
詳しい共有方法については他サイトにゆだねるとして
要は共有ボタン内の「リンクを知っている全員」にチェックを入れて提出すれば先方が手を加えられるようになる。
一つのファイルをやりとりすることで、構成案は何の問題もなく完成されるはずだった。
わたしがまずかったのは、Aさんから最初の修正指示をもらった後のこと。
再提出する際にファイルをコピペしてしまったのだ。
コピペをするとURLが変わる。
AさんとBさんは変更された方のファイルに修正を入れたが
Cさんは変更前の文書(つまり初稿)に修正を入れたようだ。
それが完成された構成案としてわたしのもとに届いたわけである。
相手が一人ならよかったかもしれないが、今回は修正を入れる人が複数存在するうえ
間にエディターも挟まっている。
そもそも、最初に伝えたURLが途中で変わっているなどと誰が想像できただろうか。
気づかなくても無理はない。
Webライターの仕事ではGoogleドキュメントが多く使われると聞いていた。
にもかかわらず、共有方法すら把握していないというのは言語道断である。
初案件獲得までに十分時間はあったはずだ。準備不足もはなはだしい。
Googleドキュメントだけでなくスプレッドシートやミートなど、基本的なツールの使い方はあらかじめマスターしておくことがふさわしい。
ふりかえり②自己都合・勝手な思い込みは捨てなさい
コピペしたファイルはタイトルを変えて再提出した。
「修正後」とか「第二稿」とか、そんな感じだったように記憶している。
当然だが、クライアントから指示を受けたわけではない。
わたしの独断である。
タイトルを変えたことについてクライアントからは何も言われなかった。
しかし
たとえわかるようにタイトルを振ったつもりでも、それは自己都合でしかない。
「初稿のファイルは保存用のため残し、コピペしたものをタイトル変更のうえ提出します」などと明確に伝えていれば、このような事態にはならなかったと思う。
勝手にタイトルを変えてもわかってくれるだろう、察するだろうという思い込みは捨てなければならない。
ふりかえり③急ぎの用件はすばやく簡潔に
おかしな構成案の件をクライアントに伝えるまで2時間かかっている。
いくらなんでも考えすぎだ。
何をそんなに考えたのか、今となっては覚えていない。
気を遣いまくるのは性分だが
Googleドキュメントの共有方法すら知らなかったことから負い目を感じ
なおのこと伝え方に苦悩したのだろう。
執筆にも期限があるため、早く取りかからなければならない。
そのためには一刻も早くおかしな構成案の件を解決させる必要があった。
2時間ものロスは本当にもったいない。
気になったことを聞くだけなら何も失礼ではないのだが、日ごろから考えすぎるクセがあるのなら簡潔に伝える技術を磨いておくべきだ。
おわりに
いろいろふりかえりはしたが
やはりGoogleドキュメントの使い方を把握していないというのが大きな問題である。
Webライターはパソコンを使ってWeb上で仕事をする人だ。
パソコンの使い方、Webの使い方、ちょっとわかりませんでは済まされない。
Googleのツールくらいは把握しておいたほうがいい。
あとは仕事をしながら覚えていく。
それがとてつもなく難しくて、挫折したのがこのわたし。
本記事が誰かの成功につながりますように。
最後までご覧いただきありがとうございました。
